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Windows Vista Ultimate 購入ガイド+パソコン自作ブック
トップページ >> Windows Vista Ultimate 購入ガイド+パソコン自作ブック >> 第2部:快適にWindows Vistaを動かすツボはここだ
ビデオカードでAeroを快適に
TEXT:橋本新義
Windows Vistaを快適に動作させるために重要なパーツの一つが「ビデオカード」だ。PCの画面表示を担当するこのパーツは、「Windows Aero」の動作可否やその快適性を左右するのである。
 Windows Vistaでは「Windows Aero」と呼ばれる、ウィンドウ枠の半透明表示や各種アニメーション効果が付加された画面表示が可能だ。Aeroのなめらかなアニメーションは、基本操作を楽しくするだけでなく、従来は慣れないと分かりにくかった概念(ウィンドウ最小化→タスクバーへの格納が代表的だろう)を視覚的に表現し、分かりやすくしてくれる効果を持つ。高性能なビデオカードを使い、高速なAero表示でWindows Vistaを使うことで、こうしたメリットを存分に受けられるのである。
高性能なビデオカードを使うと
・画面効果のアニメーションがなめらかになる
・多数のウィンドウを開いてもスムーズに動く
Aero有効 Aero無効
Windows Aeroが有効な状態では、ウィンドウの外枠が半透明で表示されるほか、タスクバーの上部にカーソルを合わせるとウィンドウのサムネイル画面が表示される 左の画面と同じ状況で、Aeroが無効になった状態の画面だ。ウィンドウの外枠や影の表示、タスクバーのサムネイル表示などが省略されてしまう
Windows Aeroを実行するために推奨されるビデオカードのスペック
・DirectX 9以降に対応
・Windows Display Driver Model(WDDM)ドライバが用意されている
・ハードウェアによりPixel Shader 2.0仕様をサポート
・32bitカラーが利用可能
・128MB以上のビデオメモリを搭載

必要なビデオメモリ容量は解像度によって異なる。基本は128MB以上が推奨されている
 
Aeroでの表示解像度 必要なビデオメモリ容量
1,280×1,024ドット未満 64MB
1,280×1,024ドット以上〜1,920×1,200ドット未満 128MB
1,920×1,200ドット以上 256MB
Windows Aeroにおける 3D描画性能の重要性

 ビデオカードの性能を決めるのは、主にカード上の二つのパーツだ。画面処理の中核をになう「グラフィックスチップ」(「GPU」とも呼ばれる)と「ビデオメモリ」である。GPUは“ビデオカード版CPU”とも呼べるもので、主に3Dグラフィックスの美しさや描画速度に影響する。ビデオメモリは文字どおり画面データを保存するメモリで、表示可能な画面解像度や色数に影響する。

 このうち、Aeroの動作に関して重要になるのが、ビデオメモリの容量だ。右表で紹介しているが、基本的には、最低でも64MB以上、24型クラスの液晶ディスプレイでは256MBが必要だ。ビデオメモリ容量が少ないと、高解像度時は制限(多数のウィンドウを開いた状況では描画速度が遅くなるなど)が加わることがある。可能な限り余裕を持っておきたい。

 また、メモリ容量とともに重要なのがGPUの演算性能やメモリの転送速度など、ビデオカードの総合的な処理速度だ。Aero表示が有効な状態では、ビデオカードの描画速度によって、PC全体の応答性が高まるためである。

 Windowsデスクトップ画面の描画は、CPUとGPUの2者が連係して処理されるのだが、実はAero無効時のWindows Vista(およびXPまでのWindows)では、CPUが担当する作業が多い。対してAero有効時は、GPUに多くの処理が分担される。そのため多数のウィンドウを描画する状況などでは、Aeroを有効にするとCPUの負荷が軽くなる。つまり、Aero有効時は、高速なGPU(=高速なビデオカード)を使うことで、画面描画での応答性や実質上のCPUパワーが向上するのである。

 また、各種アニメーションがなめらかになる点も見逃せない。とくに「フリップ3D」(アクティブウィンドウ切り換えを3D表示する機能)では、低速な製品ではコマ落ちが生じたり、Aeroが強制的に無効にされることもある。
ビデオカードのチェックポイント
GPUビデオカードの速度差の中心となるのがGPUだ。Aeroでは、とくに動作クロックが重視される傾向にある
ビデオメモリビデオメモリの速度とその容量も重要なポイントだ。大画面ディスプレイを使う場合はとくに気を付けたい
性能の低いビデオカードを使うとフリップ3Dなどの高負荷時にコマ落ちや描写の省略などが起こる場合がある性能の低いビデオカードを使うとフリップ3Dなどの高負荷時にコマ落ちや描写の省略などが起こる場合がある
Windowsゲームの表現をさらに高める「Direct3D 10」
Microsoft Fright Simulator X
Direct3D 10対応ゲーム第1弾の「Microsoft Fright Simulator X」。背景や機体の陰影、素材感がよりリアルになり、飛ぶ楽しさがアップする
 Windows Vistaは、ゲームに対しても大きな変革をもたらす。「DirectX」(ダイレクトエックス)と呼ばれるゲームやマルチメディア用の機能拡張プログラムの新バージョン「Direct3D 10」(D3D10)の登場が予定されているからだ。D3D10はWindows Vista専用となり、3Dグラフィックス処理に対して、従来より高精細かつ複雑な処理が行なえるため、よりリアリティのある表現が可能になる。

 D3D10を使ったゲームを楽しむためには、Windows Vistaに加えて、対応したビデオカードとゲームタイトルの“3点セット”が必要になる。Windows XPではD3D10は提供されないため(D3D10はWindows Vistaの持つ新機能を前提に作られている)、D3D10対応ゲームを本来の画質で楽しむためには、Windows Vistaが必要になるわけだ。
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